崖地に集合住宅を

2020.09.18

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現在、北側に全体の1/3の範囲を占める高低差が10mの崖がある特殊な敷地に集合住宅を計画しています。
崖が敷地内にある場合、一般的には崖の部分を埋めるなどの造成工事をして平らにした上に建物を建てるか、崖部に建築を諦めて余剰の更地部分に建物を計画していくこととなります。ですが、造成工事を選べばコストが余分にかかり建物の内装や計画に重点を置くことが困難になります。そして、余剰の更地に建築する場合は、建物の規模が縮小してしまい、建物の高さ制限も重なれば、部屋はミニマムで戸数も少なくなってしまいます。これは賃貸を経営する場合、大家さん・入居者さんにも、デメリットが大きくなってしまいます。
そこで今回の計画は、双方のデメリットを解消すべく崖部も有効に活用したものとなっています。
RC造で可能な限りスラブをキャンティさせ崖部にせり出すようにし、崖部の拓けた特性に干渉させ利用するようにしています。地域の規制により、高い建物が計画できないため、閉塞感が生まれる集合住宅になるのを崖部にせり出すことによって回避し、視界が開ける特別な一室を設けました。さらに、計画地は南北に奥行きのある敷地のため、各住戸への採光の確保が心配とされていましたが、外壁部分をガラス張りにすることで、中部屋や角部屋、階数に関係なく光を取り入れることができます。
1階部分はピロティ兼パーキングとなっており、雨掛かりがないスペースに住戸数分の駐車が可能なので、入居者さんにも好条件となっています。

 一見、マイナスのイメージを抱いてしまいそうな土地だとしても、固定概念で判断するのではなく、古くからあるその土地の特性や周囲の環境との共存を追求すれば好転していくことが可能となります。今回は、崖=建物が建たない、埋めるしかない…ではなく、周囲に遮るものがなく視界が開けているというメリットを体感できる集合住宅を実現させようとしています。
完成を楽しみにしています。

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ストーリーのある、モノづくり。

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