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10年

毎年、意識しないことはないのですが、東日本大震災から今日で10年ということで、学生時代にボランティアに参加させて頂いた身としては、実際に自分が被害に遭ったわけではありませんが、現地の状況を肌身で感じたことが、ずっと残っています。そして、建築物に対する思いが変わった自分の中でのターニングポイントでもあると実感しています。
様々な大学の生徒たちが集まって、震災前の街並みを模型で復元して、住民の方と思い出の話や今後の都市形態の計画に繋がればということから始まったボランティア活動ですが、実際に現地にその模型を持っていくと、震災の傷が残っている状態にも関わらず楽しい時のことを思い出すことができてよかったし、こうやって住民同士が集まる機会ができて言ってくださる方がいる反面、思い出すのも苦しいからという方もいらっしゃって、震災の記憶というのは、今後無くなることはないと感じました。

現地の方と復元模型を交えてお話をすると、この家の隣は誰々さんだったとか、大きな家の庭で遊んだとか、ここの小学校に通ってたなど、建物とセットで思い出が溢れてくることが多かったです。
当時の自分は、当たり前のように家に帰り、大学に通い、レジャー施設に遊びに行っていましたが、思い出といえば、その時一緒に過ごした人などが中心でした。ですが、現地の方の建物の鮮明な思い出話を聞き、その建物に思い入れがあるからこそだと感じ、考え方が変わるきっかけとなりした。
建物を設計させて頂けるのであれば、いろんな人に記憶に残る建築物を実現をさせていきたいです

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